COLUMN

 動物病院の人件費の目安はどれくらい?効果的な方法で最適化 

公開日 2023.10.27 更新日 2023.10.30

動物病院の人件費の目安はどれくらい?効果的な方法で最適化

獣医師1人で動物病院を運営していくのは難しいことなので、スタッフの採用についても検討しなければなりません。そこで気になるのが、人件費です。

 

スタッフを雇いたいけれど人件費に不安があるといった方のため、人件費の目安と最適化する方法を解説します。この記事を読むことによって人件費がいくらかかるのか、どうすれば人件費を抑えるための対策が取れるのかについてわかるので、ぜひ参考にしてみてください。

動物病院の人件費の目安

動物病院で働く従業員の年収としては、300~400万円程度が目安です。そのため、300万円の年収で3人を雇う場合、年間にして900万円ほどの人件費がかかる形となります。

 

ただ、このあたりは地域や動物病院の規模によっても大きく変わるケースが多いです。近くに動物病院の開業医の知り合いがいる場合、可能であればどの程度の人件費がかかっているのか聞いてみると良いでしょう。

 

売り上げの多い動物病院ほど人件費も高くなるので、人件費だけで見るのではなく、売上ともあわせて考えることが重要です。

 

関連記事:動物病院の平均売上と効率的に利益拡大を目指すためのポイント

動物病院の人件費の計算方法

人件費を計算する際は、月々の給与だけではなく、賞与、手当、福利厚生の費用を合計して計算しましょう。他にも、残業手当や通勤手当、住居手当などを出している場合は、これらも人件費に含めて考えることになります。

 

従業員が快適に働けるようにと手当をつけるとそれだけモチベーションの向上が期待できますが、人件費も高くついてしまうので注意が必要です。

 

1人採用とすることによって年間でいくら人件費がかかるのかについては求人を出す前に検討しておかなければなりません。また、動物病院では人件費率が40%程度とされているので、これを超えないように設定が必要です。人件費率は「人件費÷売上」で計算できます。

 

人件費率が高くついてしまうと経営が厳しくなってしまうため、注意が必要です。

動物病院の人件費を最適化する方法

動物病院で人件費を最適化していくためにはどうすれば良いのでしょうか。以下のような方法があります。

従業員が稼働する時間帯を見直す

まず行いたいのが、従業員が稼働している時間帯の見直しです。例えば、ほとんど来院がない時間帯に多くのスタッフを配置しているようなことはないでしょうか。

 

来院数の少ない時間帯であれば、スタッフの人数も少なくて済むはずです。現状を確認し、労働力が余っている時間帯がないか確認してみましょう。

パート従業員と正社員のバランスをとる

必要な人数をすべて正社員でまかなおうとすると、人件費が高くついてしまいます。特に業務が忙しい時間帯はスタッフを集中させたいところではありますが、そういった時間帯に正社員ではなくパート従業員を増やしてみるのも一つの方法です。

 

全員を正社員として採用してしまった場合、長時間働くことから個々の業務量が多くなってしまうケースもあります。すると、何らかの理由で休んだり、退職したりした際に業務が滞ってしまうことも多いです。
パート従業員と正社員のバランスを見直してみましょう。

システムやツールを導入する

効率化に繋がるようなシステム・ツールなどを活用していくのもおすすめです。
例えば、受付業務一つを見ても診察券を発行しておけば来院者が自身で受付を済ませられるシステムなどもあり、受付に配置する人数を抑えることができます。

 

他にも、ITシステムを用いることによって給与計算が簡単にできるものもあるため、取り入れていくと良いでしょう。
ただ、ITシステム・ツールの導入には費用がかかるので、費用対効果についても検討しておかなければなりません。

開院時間を見直す

大幅な人件費の削減に繋がりやすいのが、開院時間の見直しです。例えば、現在は20時まで開院しているものの、19時以降はほとんど来院がないと感じている動物病院もあるでしょう。

 

1時間開院時間を短縮することにより、1ヶ月、1年と長期で見た時に大きな人件費の節約効果が期待できます。
朝についても同様です。9時から開院しているものの来院があるのは10時以降といった場合は、1時間遅く開院すると良いでしょう。

 

このあたりは地域によっても特徴が異なるので、必ずしもどの時間帯での開院が良いとは言い切れません。実際の様子を見ながら見直してみることをおすすめします。

従業員個々の給与を減らすことも検討したほうがよいのか?

人件費率を低く抑えるためには、従業員個々の給与を減らすのが非常に効果的ですが、これはそれ以外に選択肢がない場合の最終手段ともいえるものです。

 

従業員の給与削減を行ってしまった場合、モチベーションの低下につながるのは避けられません。日々の業務のやる気がそがれてしまい、業務が回らなくなる可能性もあります。

 

それだけではなく、顧客への対応が悪くなってしまうことも多いです。こういったさまざまな理由から売り上げも低下しやすくなるでしょう。人件費を削ったことによって経営破綻につながる可能性も十分に考えられます。

 

近年は昔に比べて人件費が高くなってきていますが、その背景にあるのは、人手不足の影響です。人手不足になると条件を良くしなければなかなか労働者を確保できません。
このような状況下で従業員個々の給与を減らしてしまった場合、ライバルの動物病院に転職されてしまう可能性もあります。

 

給与を減らす前に、福利厚生を充実させすぎていないか、各種手当の金額に問題がないかなども考えてみると良いでしょう。

人件費は工夫次第で最適化可能

いかがだったでしょうか。動物病院において、人件費の目安はどれくらいか、どのように最適化していけば良いかについて紹介しました。
人件費が高くついてしまうとそれだけ利益率も低くなってしまうので、工夫して最適化を目指しましょう。

 

動物病院新規開業支援の有限会社ランタック